■4月11日/J1第9節 FC東京2―4川崎フロンターレ(味の素)
敵地で行われた「多摩川クラシコ」を、4-2というスコアで圧倒してみせた川崎フロンターレ。前半のうちに2得点を奪ったばかりか、最初の45分でFC東京にシュートを1本しか撃たせなかった守備とゲームコントロールも光った。
だが、後半に入って川崎の“圧勝ムード”を失いかねない瞬間があった。59分のことだった。ホームで2点を追うFC東京は、逆転に向けて後半のアタマから快速FWのアダイウトンをピッチに送り込んだ。そのアダイウトンが、59分に1点を返すことに成功したのだ。するとその瞬間、味の素スタジアムは一気にボルテージが上がった。
新型コロナの感染拡大防止のために、声を出す応援が禁止されている今のJリーグだが、それでも、サポーターの熱気は一気に高まった。この試合の観客数は、1万7615人。ビジター席も設けられ、川崎サポーターも入っていたから、すべてがFC東京サポーターではないが、そのほとんどがホームチームを応援する人だ。内容は劣勢ながらも1点差と追い上げたことで、王者からの逆転を期待した人が多かった。