【J1分析】浦和が今シーズン初の連勝!(1)継続は力なり!浸透し始めた“リカルドのサッカー”の画像
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督 撮影/中地拓也

■4月7日/Jリーグ第8節 清水エスパルス浦和レッズ(アイスタ)

 今シーズン初の連勝となった。J1第8節で浦和は清水と対戦し、2ー0のクリーンシートで勝ち切った。

 前節の鹿島戦と同様に、4-1-4-1のシステムで臨んだ浦和。リカルド・ロドリゲス監督からすれば、好ゲームを見せた前節の選手たちを起用することは当然の選択だったのだろう。中3日というタイトなスケジュールではあったものの、前節からメンバーの変更はなかった。

 GKは西川周作。ディフェンスラインは右からDF西大伍、DF岩波拓也、DF槙野智章、DF山中亮輔が並んだ。アンカーの位置には、MF柴戸海。2列目は右からMF関根貴大、MF武田英寿、MF小泉佳穂、MF明本考浩

 そして、鹿島戦で一気に監督の信頼を得たFW武藤雄樹が1トップに入った。

 試合開始直後から、浦和はテンポ良くボールを動かし、パス回しも効果的に展開されていく。清水にボールを奪われるシーンもあったが、攻守の切り替えも早く、すぐに全員で対応。ゾーンで相手を囲い込みながら、ボールを奪い返していた。

 そんな浦和の攻撃は、序盤から手ごたえを見せる。前半12分、小泉からボールを受けた山中が、相手をかわしてシュート。山中のシュートはゴールの左上に反れたが、流れは浦和のペースに。31分には、鹿島戦でも活躍を見せた、明本・武田・西のコンビネーションで相手を崩し、チャンスに持ち込んだ。

 すると、40分に浦和に先制点が生まれた。左CKのチャンスを得ると、キッカーの山中がクロスを送る。これに岩波が頭で合わせ、打点の高いヘディングでゴールに押し込んだ。岩波のゴールは、2019年10月以来となった。

 守備の面でも、集中して相手の攻撃を跳ね返していき、全員で守備をしようという意識が垣間見られた。前半は相手に隙を与えず、33分に清水のMF中山克広にシュートを打たれた場面以外は、ほとんどピンチはなかった。

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