■新潟と琉球が4連勝
どのチームも修正ポイントを抱えるシーズン序盤は、予想が立たないところがある。それにしても、今節の結果は読めなかった印象だ。結果は想定の範囲内だったとしても、スコアが意外だったという試合が多い。
たとえば、京都サンガF.C.とジュビロ磐田の3対4の撃ち合いであり、水戸ホーリーホックがFC町田ゼルビアを3対0で退けた試合だ。東京ヴェルディ対ツエーゲン金沢の2対4というスコアも、戦前に予想をするのは難しかっただろう。
3月20日、21日に第4節を終了したJ2リーグでは、アルビレックス新潟とFC琉球が白星街道を突き進んでいる。
新潟はザスパクサツ群馬を3対1で退けた。レノファ山口を2対1で下した前節は、2対0で折り返した後半のゲームコントロールに課題を残した。今節も同じく2対0で後半を迎えたが、前節のように相手に押し込まれることなく試合を進め、90プラス4分に鈴木孝司が自身2点目となるダメ押し弾を流し込んだ。新加入のストライカー鈴木は、これがシーズン3得点目だ。
琉球はV・ファーレン長崎に快勝した。前半のうちに2点のリードを奪うと、後半に入った68分にも追加点をあげる。80分に失点したものの、3対1で終了のホイッスルを聞いた。
難しい相手を退けている。開幕戦の磐田と今節の長崎は、どちらも昇格候補だ。2節で勝利したレノファ山口は、開幕節で松本山雅FCと引分けていた。渡邉晋新監督を迎えて、しぶといチームに変わろうとしている。前節対戦した群馬は、1勝1分で3節を迎えていた。こちらは就任2年目の奥野僚右監督のもとで、主導権を握る戦いができるようになってきている。戦前の予想どおりとはいかないカードがリーグ全体で多いことを考えても、琉球の4連勝は評価できるはずだ。