■「19年は相手がマークしていなかったが、今回は…」

 J3から昇格した19年にも、開幕戦から4試合連続で白星を並べた。当時との違いを問われた樋口靖洋監督は、「あの年は我々のことを相手がマークしていなかった。そのなかで勢いを持ってやれた。今年は色々な部分で僕らの戦いを分析されているなかで、試合ごとに粘り強さが持ち味となっていて、難しいゲームを勝点3に持っていっている」と分析する。続けて、「まだ僕らはボールを持てるな、もっとできるなという思いを持ちながらやっている感じです」とも話す。伸びしろを感じているのだ。

 19年に就任した樋口監督のもとで、琉球には自分たちからアクションを仕掛けるスタイルが根づいている。レギュラーが固まっているものの選手層に不安を抱えていたが、徳島ヴォルティスからMF清武功暉ファジアーノ岡山からFW赤嶺真吾とFW清水慎太郎を獲得するなど、戦力の底上げがなされているのは昨シーズンまでとの違いだ。

 次節はジェフユナイテッド千葉とのアウェイゲームに挑む。19年は5試合目で引分けており、千葉には昨シーズン連敗を喫している。ホーム、アウェイともに0対1で敗れた。

 一方、ユン・ジョンファン監督率いる千葉は、松本と対戦した今節にシーズン初勝利をつかんだ。果たして琉球は、敵地で千葉を叩くことができるか。琉球にとってもJ2全体にとっても、27日開催の一戦は大きな意味を持つ。

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