■堂安には攻撃の中心としての役割を

 2シャドーは右に堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)、左に三笘薫を起用する。19年11月のU-22コロンビア戦で実現した堂安と久保のコンビもチェックしたいが、まずは三笘を先発で起用する。ふたりがどんな化学反応を起こすのかは、誰もが期待を膨らませるテーマだろう。三笘には旗手と同時にプレーすることで、川崎Fで培っている連携も生かしてもらう。

 堂安は所属クラブで先発を確保しており、PSV在籍当時より状態はいい。クラブでのパフォーマンスは食野亮太郎(リオ・アヴェFC)、久保建英ヘタフェCF)、三好康児(ロイヤル・アントワープFC)をはっきりと上回っている。自らのストロングポイントを発揮し、三笘らの良さを引き出すのも、堂安の役割になるだろう。

 クラブで十分なプレータイムを得ていない食野、久保、三好も、2試合目では先発で起用したい。U―24日本代表での活動を、クラブでの巻き返しにつなげてもらうのだ。

 最前線に立つのは田川亨介(FC東京)だ。3-4-3のシステムと今回の顔触れでは、彼が適任と言える。

 国際試合である以上、結果はもちろん重要である。ただ、同世代の強豪アルゼンチンと2度も対戦できるのだ。現時点でのマックスの力をぶつけ、自分たちの現在地を知ってほしいのである。

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