■「FC東京はまだ未完成なチームかな」
―ディエゴ・オリヴェイラは、浦和戦では別モノでしたね。
大住「レアンドロとね。全然……双子の弟が出てるんじゃないかって」
後藤「やっぱり去年のFC東京はディエゴ・オリヴェイラのチームなんだよ。彼の攻守の頑張りはすごかったもん」
―浦和を相手にやりにくそうでしたね?
大住「やりにくいというか。決意を持ってFC東京が去年のようなサッカーをできれば、浦和はあんな試合ができなかったと思うよ。個々の力を比べると、レアンドロ、オリヴェイラ、東慶悟、安部柊斗。渡邊凌磨はあまり良くなかったけど」
後藤「去年のFC東京は、渡邊凌磨がいるところにオリヴェイラがいて、永井がいて。これがすごかったもん」
大住「FC東京が、浦和がやろうとしているサッカーを手伝ったって感じかな。同点ゴールを決めた森重真人が試合後に言っていたけど、もっと行けよ、って思ってたらしい。さっき浦和の明本とか、小泉とかがものすごい勢いでボールを取りに行ったって話をしたけど、そういう雰囲気がFC東京にはまったく無かったからね」
―するとFC東京にとっては引き分けは上出来だったのでしょうか?
後藤「勝ち点1を拾ったというか。ほら、浦和が選手交代でちょっと混乱してたけど、あの間でしょ?フリーキックね」
大住「そうそう」
後藤「ちょっと間が空いたんだよね」
大住「阿部が足つってたんだって、あそこ」
後藤「それで柴戸海を出そうとして、それで変更かなんかして、出たり入ったりして中断があって、集中を欠いちゃったんだよね」
大住「もったいなかったよね、浦和としては。あれは勝つべき試合だった。だってほとんどチャンスが無いんだもんFC東京は」
後藤「浦和としては、もうちょっとちゃんとシュートを撃って、2点目を取らなきゃいけない試合だったかな」
大住「あの杉本のヘディングが入っていればね。波多野豪が頑張ったね」
―FC東京の先行きはどうですか?
大住「FC東京はマリノスと同じで、まだできていないって感じ。永井が万全で先発で出られたり、駒が揃うようになれば、まだまだ力はあるはず」
後藤「だから川崎以外はわからない。良くなったり悪くなったり、38試合が終わった時にどうなっているでしょうって聞かれても困りますよね」