■「新加入選手3人もいい活躍をしていたね」

―新たに加わった3人が機能しているんですね?

大住「去年は、伊藤のところにエヴェルトンがいて、明本のところにはマルティノスがいたわけだけど、彼らよりはずっと良いね。そのぶんチームが良くなったと見える」

―それは新監督の影響が大きいですか? 試合で、それらが見えたり?

後藤「すごくあったよ。やっていることひとつひとつに、全部理由があって、どういうポジションをとるかキチッとやっていた」

大住「そう」

後藤「両サイドバックが高い位置を取って、そこを非常に上手く使えていたし、どこで展開しても数的優位がしっかりできて。だから、めちゃくちゃに走り回っているんじゃなくて、ちゃんとした考えがあって走っていたから。非常に安定感があったよね。

 監督が代わって、やり方を変えて、1試合目からあれだけできるのであれば合格点ですね」

大住「それはそうだね、阿部もいるし。けど、浦和の一番強かった時代と比べると、すこし小粒な感じはするけどね。

だけど、浦和がすごく良くなった時期というのは、第1期がハンス・オフトが来たときね、その2年間ですごく良くなったし。そのあとはミハイロ・ペドロヴィッチが来て、また良くなった。

そのオフトの時やミシャの時の、最初の試合というかシーズンの前半くらいよりも、今回ははるかに良くなり方が速い。オフトとミシャのチームも最初はパスを回すんだけど、後ろでクネクネ回すだけで全然前に行けない感じだった。けど今は、前でボールを取るという動きが加わっているから、攻守両面で、後藤さんが言ったような数的有利な状況ができているような感じがしている。だから、そういう面では今回はすごく速いなって思う」

後藤「最初の試合で、それなりに強い相手に、あれだけの試合ができたんだから。それは大成功と言っていいでしょ」

大住「FC東京はまだ寝てるって感じだったよね。全然元気がなかった。長谷川健太監督は外国人の合流が遅れて、コンディションもまだ良くないって言ってたけどさ。なら出さなきゃいいのになって。田川亨介をはじめから出せばいいのにさ、なにもしないディエゴ・オリヴェイラを出すなら」

後藤「やっぱり去年のFC東京の何が良かったって、ディエゴ・オリヴェイラが頑張ったのと、永井謙佑がすごく良かった。今はその2人の状態が悪いからね。回復待ちだよね。永井も出られるようになっていたから良かったけど。フルに力を発揮するまでには、まだ時間がかかる」

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