■「ペナルティーエリアから先の動きがイマイチだったね」「シュートが少なすぎるよ」

―けっこうペナルティーエリアに侵入していましたね。

大住「そうね、そこが今日の浦和の問題で。ペナルティーエリアの手前まではね、とても良いんだよ。そこから先が、これから練習します、って感じ」

後藤「ペナに入るというのは、つまり両サイドバックがウィングみたいなところに来る。だからサイドハーフの2人は中に入ってくるから」

大住「あそこが、突破にかかるところで、鋭いコンビネーションができないと、得点は取れるようにならないよね」

後藤「シュートが少なすぎたよね」

大住「うん。後半はほとんど押し込んでいたからね。最後の10分くらいは、FC東京が目が覚めたようなプレーをしてたけど」

―テレビの画面では小泉佳穂と阿部勇樹が目立っていましたね。

大住「小泉は髪の毛が目立っていたね」

後藤「ははは。小泉はカードもらいそうなファウルしてたね」

大住「あれはもしかしたらレッドカードが出るかもと思った。彼はFC東京のアンダー15の出身で、気合が入っていたんだろうね」

後藤「入りすぎた」

大住「ちょっと柏木陽介に似たタイプの選手だったね。小泉ってすごく面白い選手で、どちらが利き足だと思います? ボールを持つと完全に左利きだと思うんだけど、実は右利きなんだよね」

後藤「へー、そうなの?」

大住「だけど、状況に応じて完全に左利きのプレーヤーになるし、右利きのプレーヤーにもなれるし。ちょっと不思議な選手」

後藤「プレースキックは右足で蹴ったよね」

大住「そうそう。だけど、たとえば右サイドで前から内側で受けた時には、左足でもって相手をブロックしながらパスができたり。そういうことができる、ちょっと変わった選手なんだよね。まあ、少し身体が小さくてスケール感はないな、という感じはするんだけど。その点だと明本のほうが馬力があって良いかな。でも、小泉は面白い選手だよ。あと、伊藤は非常に落ち着いている。この3人がチームを変えた気はする」

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