■３バックを選択した理由
この試合で手倉森誠監督は、４－５－１でも３－４－３にでも組み替えられるスターティングメンバーを選んだ。４バックであれば真瀬拓海と蜂須賀孝治はサイドバックに、３バックであればウイングバックに。吉野恭平は４バックであればボランチに入り、３バックであればセンターバックに。上原力也は、システムに応じてボランチかトップ下に入る。
FC東京はソリッドな攻撃が持ち味で、しかも３トップはスピードとテクニックに優れている。ボールを保持したとたんに前のめりになる青赤の攻撃に対し、ウイングバックを低い位置に置いた５バックともいうべき３バックを仙台は選んだ。
「FC東京のダイレクトプレーで、3人のパワーがあるところに入れてくるので、そこに人数を溜めておいて対応したい」（手倉森監督）
蜂須賀や真瀬が相手ウイングに対峙することが多かったのは、中央に人数を確保するため。FC東京のインサイドハーフは３トップ後方からサポートに入ることもあって、慌てずに受けることを想定して挑んだのだ。
