■ACLの戦いに影響を受けそうなセレッソ大阪
もうひとつ、特殊なのがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)である。昨年は2回にわたる日程変更で出場クラブは大きな影響を受けたが、ことしもグループステージはホームアンドアウェーではなく集中開催となり、4月21日から5月7日までとされている。そのため、出場クラブは第10節から第13節分の4試合を他の日程でこなさなければならない。
現時点での日程で実施できるなら、日程的なダメージは昨年ほどではないかもしれないが、勝ち進むと、9月にラウンド16と準々決勝(ともに1戦制)、10月に準決勝(2戦制)、11月に決勝(2戦制)と、Jリーグの終盤の戦いに影響が出るのは必至だ。
今季のACLには、川崎フロンターレ、ガンバ大阪、名古屋グランパスがグループステージから出場し、セレッソ大阪がプレーオフから出場する。セレッソのプレーオフの相手は、メルボルン・シティ(オーストラリア)対シャン・ユナイテッド(ミャンマー)の勝者。4月14日にホームで行われる試合を勝てば、C大阪もACLとのかけもちという厳しい状況に置かれる。
今季のC大阪は、規律を求めて結果を出したロティーナ監督とたもとを分かち、過去3回にわたってこのクラブを率いたレヴィー・クルピ監督に指揮を任せた。C大阪らしい攻撃的なチームづくりを目指しているのだろうが、選手層がそう厚くはないなかでACLとのかけもちがうまくいくのか、大きな懸念がある。なかでも、マテイ・ヨニッチや片山瑛一、木本恭生といった守備陣の流出が響くのではないだろうか。