なにもかもが未曾有の事態だった2020年。Jでは史上空前の勢いで川崎フロンターレが駆け抜け、ACLに出場した3チームは苦い結末を迎えた。ピッチ上ではさまざまな変化があったが、変わらないこともあった。新たな星が日々生まれ、偉大なディエゴは逝ってしまった。サッカージャーナリストの大住良之、後藤健生の2人が、あらためて激動の1年を振り返る。
―Jリーグの外国人監督たちも個性が出てきましたね。
後藤「もう単なる外国人監督じゃ日本では通用しなくなっているからね」
―マッシモ・フィッカデンティ監督も名古屋に合っていますね。
後藤「合っているかどうかはわからないけど、とりあえず結果を出すには良いよね。あと、徳島のリカルド・ロドリゲスは本当に浦和に行くんですか?」
大住「そういう話だけど、まだ知らない。徳島は天皇杯があるから、それが終わるまで発表できないんじゃないの?」
後藤「じゃあ、23日に発表かな。Honda FCはもう、徳島に勝とうと手ぐすねを引いているよね。徳島は優勝してほっとしていると思うんだよね。でも、リカルド・ロドリゲスのやっているサッカーはすごく面白いから、もう1年はJ1で徳島を率いて見せてほしいよね。どこまで上で通用するか」
大住「しっかりしたモダンなサッカーをやっているよね」
後藤「そう。たぶん日本で一番モダンなサッカーをやっている」
大住「そこまでかはわからないけど、とにかくすごくて、現代のスタンダードだなって感じはするよね」
後藤「もう1年間は徳島でやって、そのあとにビッグクラブに行って。レベルの高い選手を使って、どういう風なサッカーをするかが見たいけど。まずは徳島が、どこまで上に通用するかが見てみたい」