■「語りたくないチームはあるけど……」
―セレッソ大阪はロティーナ監督から、レビー・クルピに替わるそうですね。
後藤「あ、そうなの?」
大住「元の木阿弥じゃないかって感じがするけどね。セレッソ大阪は成績が良かった時は、尹晶煥(ユン・ジョンファン)とかロティーナとか、規律を重視する監督の時なんだ。だから、君たちは才能があるから自由にやりなさいっていう風になると、とんでもないチームになっちゃう」
後藤「でも、若い子はのびのびやるから良い」
大住「そうだけど、無責任なプレーが多かったりさ。独りよがりだったりするんだよね。だから大丈夫かって。そこで、風間八宏が一体何をするんだろって感じがするけど。アカデミーのほうだっけ?」
―アカデミーのトップのはずです。あと、語り足りないチームはありますか?
大住「語りたくないチームはあるけどね」
後藤「どこだろうな」
大住「……浦和レッズ。10月くらいまでは内容も良くなって、大槻(毅)監督がしてきたことが実ってきたなという感じがしていたんだけど。そのあとはガタガタになって最後はボロボロだったね。
チーム自体も、ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)が来てはじまったチームが、完全に終わりを迎えている。そのあとに、堀(孝史)さんとか、ディエゴ・オリベイラとか、大槻(毅)さんとかが、ツギハギにしてやってきたわけで。大槻(毅)さんは今年はそれではいけないと、最初から鍛えなおそうとしたけどそれも頓挫しちゃって。本当に今シーズンは何も残っていない。それで来年になったら、ずいぶんとチームを変えなくてはいけない状況で、そこに新監督が来て、またイチからやらないと。
本当に今年一年は、非常に上手くできたチームがいて。若手を伸ばした、戦術を変えた、一段階上のサッカーに挑んだ……」
後藤「結果だけを出したというのもあった」
大住「プロだからそれも良いんだけど。だけど浦和レッズは……」
後藤「結果も出ないし、若手も育ったわけでもない」
大住「そうなんだよね……」
大住「武田英寿(浦和レッズ)もね、上手く育てれば日本サッカーを引っ張っていくような選手だと思うんだけど。極端に言えば、彼に1年間やるか、それくらいの価値はある選手だと思う。けど、そういうこともしなかったし、結局最後の第32節くらいになって、ちょこっと出しただけで終わって。もったいないことしたなって感じ」