G大阪に5-0で圧勝し、4試合を残してJ1優勝を果たした川崎フロンターレ。30試合を消化して24勝3分3敗で勝ち点75と、その勝ち点奪取率は83.3%で圧倒的な強さを見せつけた。
過密日程の連戦の中で、川崎は誰がピッチに立ってもボールを支配するサッカーを披露してきた。そこから、“川崎は選手層が厚い”という言葉も出てくるようになった。しかし、この表現にはやや語弊があると思われる。
川崎の選手のクオリティの高さはたしかにそうだが、誰が出てもその力を十分に出しやすい環境だったことが大きいからだ。
そもそも、今年の補強といえばDF山根視来(←湘南)とGK丹野研太(←C大阪)、DFジオゴ・マテウス(←コリチーバ)のみで、あとは新卒選手の獲得かレンタルバックのみ。むしろ、DFマギーニョ、DF奈良竜樹、MF阿部浩之、DF馬渡和彰、FW知念慶といった実力者を完全移籍やレンタルで放出するなど、補強について不安視する声もあった。