■長崎はシーズン最多の5得点
徳島、福岡が勝利すれば、長崎も負けるわけにはいかない。こちらは11位のファジアーノ岡山を相手に、5対0の大勝である。1試合5得点は今シーズン初めてで、2度目の4連勝を飾っている。
この日は新加入のエジガル・ジュニオがベンチスタートだったが、2列目の氣田亮真が前半のうちに2ゴールを叩き出し、後半開始直後には富樫敬真が豪快な一撃を突き刺した。背番号9の得点は8試合ぶりだ。
ビクトル・イバルボもネットを揺らした。元コロンビア代表FWは、実に12試合ぶりの得点である。76分に投入されたエジガル・ジュニオも、ワンチャンスを生かして自身4点目を記録した。
守備陣では9試合ぶりに先発したフレイレが、角田誠とのCBコンビで4試合ぶりの無失点に貢献した。また、この日がシーズン5試合の出場となったMF磯村亮太が、イバルボの得点をアシストしている。
長崎は3年前の11月11日に、初のJ1昇格を果たしている。「ゲンのいい日なので思い切っていけと話していて、そのとおりの試合をしてくれた」とは試合後の手倉森誠監督で、「我々は追う立場で、最後の最後では得失点差も大事になってくる。これを続けていくだけだ」と語気を強める。
選手層の厚みを見せつけたなかで、得失点差をプラス21まで伸ばした。2位の福岡との差を「6」に拡げ、プラス29の徳島が視界に入ってきた。指揮官の言葉にも勢いが出てくるというものだ。