さらに驚かされたのは、25日になって横浜のGK朴一圭がサガン鳥栖に期限付き移籍することが発表されたのだ。朴は昨シーズン25試合、今季12試合出場のトリコロールの守護神。J1のシーズン終盤に正守護神のトレードが行われたことになる。

 異例としか言いようのない移籍だが、その背景にあるのが横浜MのACL出場だ。J1では登録は無制限ながら同時出場は5人までとなっている外国人選手枠が、ACLでは「外国籍登録枠3+アジア枠1」しか認められない。限られた枠の中でチーム構成を考えた結果、このトレードにつながったという。

 10月29日に横浜MからJ2長崎に期限付き移籍したFWエジガル・ジュニオも、同様の理由だ。横浜Mのアタッキングフットボールは、FWマルコス・ジュニオール、FWジュニオール・サントス、FWエリキ、FWエジガル・ジュニオの強力外国人とFW前田大然、FWオナイウ阿道が中心となって構成されていた。

 しかし、先述したようにACLでは「外国籍登録枠3+アジア枠1」しか認められず、DFチアゴ・マルチンスやDFティーラトンもいる中で、やむなくレンタルということになった。

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