「一進一退のゲームをこうも圧勝したかのように見せたルアンとエジガルのゴールは、まさしくクオリティがある」と話した手倉森監督は、新加入のブラジル人FWについて聞かれると「まあ、マジカルだな」と、久しぶりに得意のジョークを披露した。

 水戸撃破で勝点を54とした長崎は、徳島と福岡を勝点5差で追いかける。ここまでアウェイの連戦に悩まされてきたが、残り12試合は8試合がホームゲームだ。首位の徳島は6試合、2位の福岡は7試合だから、スケジュールを味方につけることができそうだ。52歳の指揮官も、言葉に力をこめる。

「今シーズンは首位にいたり、9戦勝てなかったり、色々な出来事がありましたけれど、すべては11月からのスパートのために必要なことだったんだ」

 北九州も長いトンネルを抜けた。9月19日の山形戦を最後に9試合連続で白星から遠ざかっていたが、ツエーゲン金沢とのアウェイゲームで4対1の勝利をつかんだ。エースストライカーのディサロ・燦・シルヴァーノがシーズン2度目の1試合2得点をマークするなど、内容でも金沢を圧倒した。

 勝点を50に乗せた小林伸二監督のチームは、ここからギアを上げていけるか。

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