■遠藤がJリーグ23年連続得点を記録

 磐田の遠藤保仁が職人芸を披露した。

 ザスパクサツ群馬戦の29分、ゴール前の直接FKをいともあっさりと決めて見せたのだ。

「距離的にも非常に狙いやすいところでしたし、味方の選手がうまくボールを隠してくれたというのもあるので、練習からいい感じで蹴れていたので自信を持って蹴ることができました」

 遠藤はプロ1年目から23年連続での得点となり、自身の持つJリーグ連続シーズン得点記録を更新した。

 遠藤の得点で1対1の同点に追いついた磐田は、後半に2点を追加して3対1で勝利する。これで5試合負けなしとなり、21節以来8試合ぶりに順位をひとケタ(8位)とした。

 注目すべきチームが、もうひとつある。モンテディオ山形だ。

 石丸清隆監督が率いるチームは、25節からの5連戦を4勝1分で乗り切った。今節は東京ヴェルディを4対0で下している。

 今回の5連戦を前に、チームトップの6得点をあげていた山岸祐也が福岡へ移籍した。ところが、エースを引き抜かれた途端にチームは調子をあげていく。山岸の移籍以前から「あとは取るだけ」という内容の試合は多かったが、ヴィニシウス・アラウージョがここ5試合で5得点を記録するなど、ゴールを取り切って勝ち切る試合ができるようになってきた。気がつけば今シーズン最高位の7位まで順位をあげている。

 34節に徳島、35節に福岡、39節に長崎、41節に北九州と、山形は上位4チームとの対戦を残している。5位の新潟(31節)、6位の甲府(37節)との対戦もこれからだ。J1昇格争いを左右するのは、このチームかもしれない。

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