■アウェイ4連戦目の長崎は迫力を欠き…
千葉に勝利した福岡は勝点を59に伸ばしたが、2位の徳島は5位のアルビレックス新潟と引分けた。3位の長崎も17位の大宮アルディージャとスコアレスドローに終わった。
長崎はアウェイ4連戦のラストマッチということもあり、攻撃の迫力を欠いた。前半途中に左サイドバックの亀川諒史が負傷退場したことで、澤田崇と形成する左サイドからの圧力がダウンしてしまったのは不運だった。
手倉森誠監督は後半スタート時から選手の立ち位置を代え、選手交代をしながら攻撃の活性化をはかった。このところ好調の名倉巧が64分に投入されると、彼のドリブル突破が相手守備陣を混乱させていく。名倉のシュートがバーを叩くシーンもあったが、大宮のゴールをこじ開けられなかった。「名倉が出たあとは攻勢を強める仕掛けからチャンスも何本かあったけど、そこでも取れなかった」とは、手倉森監督である。
10月は6試合のうち5試合がアウェイゲームで、3勝2分1敗だった。11月は8試合のうち6試合がホームである。大宮戦を前にした手倉森監督は「11月になれば大竹とビクトルも合流できる」と話していたが、ビクトル・イバルボは大宮戦で5試合ぶりの出場を果たした。9月13日の磐田戦を最後に欠場が続く大竹洋平も予定どおりに戻ってくれば、2列目の選択肢が豊富になる。
勝負の11月へ、長崎はギアをさらに上げていく。