J2残り3分の1!(1)長崎・玉田圭司「J500試合出場」で挙げた2人のレジェンド【戸塚啓J2のミカタ】の画像
玉田圭司(V・ファーレン長崎)  写真:松尾/アフロスポーツ
全ての写真を見る

■全日程の3分の2が終了。福岡の連勝が「12」で止まる

 新型コロナウイルスの影響で様々な不安要素を抱えるなか、2020年シーズンのJ2リーグは全日程の3分の2を終えた。それぞれが感染対策をしっかりと実施し、全22チームが同じ試合数を消化できていることは、改めて評価されるべきだろう。

 10月21日に行なわれた28節は、上位陣の明暗が分かれた。

 首位のアビスパ福岡は、アウェイの町田GIONスタジアムでFC町田ゼルビアと0対0で引分けた。

 J2最多まであと2試合に迫っていた連勝記録は「12」でストップし、アウェイゲームでの連勝記録も2位タイの「7」で止まった。福岡はJ2通算900得点へあと1点に迫ってもいたが、この記録も次節以降へ持ち越しとなっている。

 強さを見せたのは2位の徳島ヴォルティスだ。前節終了時点で19位のレノファ山口のホームへ乗り込み、3対0で快勝している。

 スペイン人のリカルド・ロドリゲス監督のチームは、連敗をしない。今シーズンは5敗しているが、負けた試合の次はすべて勝利している。ヴァンフォーレ甲府に0対1で敗れた直後の今節も、相手のオウンゴールと垣田裕暉の得点で前半のうちにリードを広げ、後半に西谷和希がダメ押し点を蹴り込んだ。

 4-2-3-1というスタート時のシステムは、徳島にとって単なる数字でしかない。攻撃の局面ではジエゴ岸本武流の両サイドバックがワイドに張り出し、2列目の3人とともにビルドアップから崩し、さらにはフィニッシュにも関わっていく。

 この日はジエゴのプレーが際立った。左サイドバックのポジションからアタッキングサードに何度も飛び出し、垣田と西谷の得点をアシストしている。

PHOTO GALLERY 全ての写真を見る
  1. 1
  2. 2
  3. 3