■「修正する方法は鬼木監督に聞いてくれ(笑)」
大住「それとやっぱりボールを挟んで、相手の足とこっちの足が行った時に、ほとんど取られるというのは、試合がやっぱり苦しいよね」
後藤「相手がミャンマーやモンゴルなら、それでも何とか抜け出して、点がポコポコ入ったろうからね。そういう意味じゃ、これじゃダメなんだというのが分かったことが収穫だよ」
―いま大住さんが指摘した点を修正する方法はありますか?
大住「方法は、あの、鬼木監督(※鬼木達川崎フロンターレ監督)に聞いてくれ(笑)」
後藤「鬼木監督に聞いたら、365日、毎日練習場で練習すればできる。って」
大住「森保監督は、そういうアイデアを一番持ってるんじゃないの?」
後藤「広島の時は、それを一生懸命やってすごくうまくやった」
大住「名人だったからね」
後藤「だけど代表チームじゃ毎日は練習できないからね」
大住「単なるコンビネーションの問題じゃなくて、ひとりひとりの個の能力というか。たとえば、ボールをひとりで取り切ればさ、次の選手はそれを受けるところで待っていればいいわけだから。だけど、ひとりで取り切れないから助けに行く、それによって取った時に、出せるところが無いというのは、今日は多く見えた」
―攻撃も守備も渋滞を起こしていた印象ですね?
後藤「ひとりで取り切れるくらいの相手だったら、ひとりでドリブルでぬけちゃうからね」
大住「取り切らなきゃいけない状況で、取り切れていないんだよね。5分5分のボールではなくて、明らかにこちらのボールで、実際に先に足に触っているのは日本の選手なんだけど、そこに足を出されて取られちゃうとか。そういう状況がすごく多かったし。
だからあれをちゃんと自分のものにできれば、次の選手へ次の選手へと、繋がっていくと思うんだけれど。それが相手とのフィジカルの差と言ってしまったら、それまでなんだけど。そこをなんとか乗り越えないと。たとえばロシアワールドカップのベルギー戦なんかは、ひとりひとりのところで、それに近いことができてたと思うんだよね。みんなが取りきるってんで、取りきっていて。取り切った後はつなげてたと思うんだけど。今日は、そのレベルにはいってなかったなと感じた」