■「ワールドカップに行くことはできても、そこでサッカーなんてできやしないよね」

―攻撃の時の距離感は、そんなに良くなかったですよね?

大住「ボールを取った瞬間というのは、相手も味方もけっこう密集しているんだよね。そこを打開できる、たとえばバイエルン・ミュンヘンをはじめ、ヨーロッパのトップチームというのは、パパンって必ず打開するんだよ。そうじゃなきゃ、攻められないものね。」

―そこもボランチですか?

大住「もちろん、ボランチだけじゃないんだけど。たとえば、前の選手がギリギリのところで相手にプレッシャーをかけられている中で縦パスを受けても、完全に次のパスはフリーの味方へ渡すんだよね。だからボールを奪う、そこへ前へつける、その次がバックパスであろうと横パスであろうとフリックのパスであろうと、必ずフリーの味方に渡すよね。

 そこでようやく攻守が入れ替わるというか、相手は守らなきゃっていう風になって、こっちはどうやって攻めようかと考えられる時間になるんだけど。それが今日の試合を見ていると、ポンって渡したところで潰される、あるいはその次のパスのところが更に苦しくなっているという状況が多くて。あ
それは本当に改善しなければ、ワールドカップベスト8なんて話ではなくて、ワールドカップに行くことはできても、そこでサッカーなんてできやしないよね」

PHOTO GALLERY ■【布陣図】日本代表―カメルーン代表のスターティングメンバーと久保建英投入直後の布陣■
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8