結果は、0−0。
はたして、この試合をベテラン・サッカージャーナリストの後藤健生、大住良之の2人はどう見たのか。試合が終わり、森保一監督のリモートによる記者会見も終わった直後に、思う存分語り合ってもらった。深夜0時から始まった「激論」対談は、予定時刻を過ぎても、終わろうとする気配もなかったーー。
●日本代表 スターティングイレブン
G K 権田修一(ポルティモネンセ)
D F 酒井宏樹(マルセイユ) 冨安健洋(ボローニャ) 吉田麻也(サンプドリア) 安西幸輝(ポルティモネンセ)
M F 中山雄太(ズウォレ) 柴崎岳(レガネス) 原口元気(ハノーバー) 南野拓実(リバプール) 堂安律(ビーレフェルト)
F W 大迫勇也(ブレーメン)
●途中出場
(後半開始時)安西幸輝 → 伊東純也(ヘンク)
(65分)堂安律 → 久保建英(ビジャレアル)
(71分)南野拓実 → 鎌田大地(フランクフルト)
(86分)原口元気 → 菅原由勢(A Z)
―まずは、今回の試合の全体的なインプレッションからお願いします。
大住「試合ゼロゼロで、点は取り切れなかったですけど。印象としては悪くなかった。前半は非常に苦しい感じになったけど、後半は森保監督が見事に修正して、よくなったように感じました。
伊東純也がヨーロッパで見てても非常に調子がいいんですけど、彼が入ってずいぶん変わったなって思いました」
後藤「簡単に二つ。ひとつはコロナのおかげでカメルーンという強い相手と、やれてよかったなと思いますね。もしコロナがなかったら、ミャンマーやモンゴルとやっていたので。本大会を目指して今の時期に、ほぼ互角の相手と試合できたのは、非常によかった。
しかもヨーロッパでやったので、選手たちのコンディションも良かった。それがひとつ。
試合自体については、守備が本当に良かったなって、前からのプレスも良かったし、最終ライン、なにしろセンターバックがあれだけ強い日本代表というのは、なかなかこれまでなかったので、素晴らしかったな。攻撃はいまひとつだったな。そんな試合ですよね」
―カメルーンはよく訓練されていた良いチームでした。
後藤「最初、キーパーがあたふたしたのを見たら、こりゃどうなっちゃうんだ、って“期待”したんだけど、良いチームでしたね」
大住「今まで、カメルーンと何度も親善試合をやりましたけど、ほとんどは日本国内の試合で、その時の印象とは全く違うチームだった。
本当に厳しいプレーを90分間、少し疲れた部分もありましたけど、やりぬいたというのはビックリしましたね。日本に来て試合をやるのは、どのチームにとっても負担が大きいので、こんな良いコンディションのチームとやったのは、初めてのような気がします」