〈動乱のJ2〉磐田に遠藤保仁が加入(1)!ジュビロ奇跡のカギは「連動性」【戸塚啓J2のミカタ】の画像
ジュビロ磐田に加入した遠藤保仁   写真:長田洋平/アフロスポーツ
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■中3日でも監督交代!磐田は「究極の選択」

 1シーズンでのJ1復帰へ、ギリギリのタイミングの決断だった。

 9月30日の第23節終了後、ジュビロ磐田フェルナンド・フベロ監督を解任した。

 18節から6試合連続で勝利から遠ざかっていた磐田は、30日のゲームで20位のレノファ山口に0対3で敗れていた。23節終了時点で7勝9分7敗の勝点30は12位にとどまり、首位の徳島ヴォルティスとは勝点17もの開きがあった。2位のギラヴァンツ北九州とも勝点15の溝があり、J1昇格争いに加わるにはこれ以上勝点を落とすわけにはいかない。

 5連戦が終わる10月4日の24節までフベロ監督に任せたほうが、試合に向けた準備としてはスムーズだったはずである。それでも解任へ踏み切ったのは、もはや1試合も落とせないというクラブ首脳の危機感の表れだっただろう。2日に記者会見を開いた小野勝・代表取締役社長は、「このまま彼(フベロ監督)に任せるのか、どこかで変えるのかということを強化部と何度も打ち合わせをしながら、これは本当に究極の選択でした」と説明した。

 後任に指名された鈴木政一監督は、00年から02年までと04年に、采配を振るったことがある。実に16年ぶりの復帰だが、前職は強化本部長だ。チームの現状は把握できている。新監督の就任とともに、OBで元日本代表の服部年宏コーチの就任も発表された。

 ちなみに、今シーズンの監督交代は、松本山雅FCに次いで2チーム目となる。昨シーズンはJ1で戦った2チームが揃って監督交代を迫られたことに、J2の激しさが表れている。

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