■北九州を除く上位陣がのきなみ勝利を逃す

 前節終了時点で3位の北九州が連勝を延ばしたのとは対照的に、今節は上位陣がのきなみ勝利を逃した。

 首位のV・ファーレン長崎は17位のモンテディオ山形に0対1で屈し、シーズン2敗目を喫した。4位の大宮アルディージャは5試合勝利なしで21位のレノファ山口に、アウェイで0対1の敗戦である。また、5位の京都サンガが13位のツエーゲン金沢に0対2で、6位のアルビレックス新潟が16位のファジアーノ岡山に0対1で敗れ、勝点3を譲っている。

 2位のヴォルティス徳島は、7位のヴァンフォーレ甲府と1対1で引き分けた。追いかける展開から垣田裕暉がPKをゲットし、エースストライカーが自ら蹴り込んで同点に持ち込んだ。

 中2日または中3日で5試合を消化する過密スケジュールを考慮して、各チームの監督は積極的に選手を入れ替えている。そのなかで勝点をいかに積み上げていくのかに、今節はとりわけ上位チームが腐心した。

 上位陣が足踏みをするなかで、ジェフユナイテッド千葉が順位を上げている。10節から3連勝で、5位まで浮上してきたのだ。

 次節は首位の長崎とアウェイで激突する。尹晶煥監督率いる千葉が勝利すれば、長崎との勝点差は「4」となる。一気に射程圏内だ。

 長崎の手倉森誠監督は09年にベガルタ仙台を、尹監督は11年にサガン鳥栖を、J1へ導いた経験を持つ。J1昇格争いに影響を及ぼす一戦は、両指揮官の采配にも注目である。

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