■セレッソ大阪のシュートの半分以上を撃った大久保

 わずか2分後に、FWレアンドロ・ダミアンのゴールで追いつかれ、試合をイーブンにされるも、大久保がまたしてもゴールを奪い取る。22分、川崎ゴール前で得た直接フリーキックが壁に当たって右サイドに流れる。それを回収したDF松田陸がゴール前にクロスを入れる。

 このクロスはチョン・ソンリョンを通り越してそのまま流れるかと思われたが、ファーで待ち受けていたのが大久保だった。川崎守備陣のマークを受けながらも右足で合わせ、2度目の先行をチームにもたらした。

 大久保が川崎に在籍したのは2013年から2016年の4シーズンだけだが、そのうち3シーズンでJ1得点王に輝いた。リーグ戦130試合に出場し、奪ったゴールは「82」。この日のゴールも含めるとJ1通算で188ゴールを決めたことになり、自身が持つJ1最多得点を更新してみせた。

 85分間プレーしたこの試合で放ったシュートは5本(前半3本、後半2本)で、両チームの選手で最多。セレッソ大阪のシュート数9本の半分以上を大久保が撃ったことになり、まさしくチームの攻撃をけん引する存在だ。

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