現在の日本で、一定のグループに対して2週間に一度という頻度でPCR検査を行っているのはJリーグ以外にはない。だが、広島対名古屋戦のような形での試合中止を避けるためには、さらに高い頻度で検査を実施する必要がある。「もし条件が許すならば」ではあるが、全選手に対するPCR検査を2週間毎でなく、毎週一度くらいの頻度で行いたいところだ。
いずれにしても、再開後、感染が判明したのは今回が初めてで、この間、九州をはじめ日本各地で大雨被害も発生していたものの、中止となったのが1試合で済んでいることは高く評価していい。今後も、感染症拡大の防止を徹底しながら、全試合の実施が実現するように祈りたい。
遅れていた梅雨明けも近く、過密日程のリーグ戦は間もなく酷暑の期間を迎える。すでに、連戦の疲労の色が濃くなり始めた中で暑さが襲ってくれば、パフォーマンスを落とさずにどこまで戦えるのか。現場の選手やスタッフにとっては正念場を迎える。リーグとしても、最大限のサポートがほしいところだ。
5人交代制は完全に根付いてきており、過密日程を切り抜けるために利用されることだろう。現在、気温がそれほど高くなくても、どの試合でも「飲水タイム」が設けられている。感染対策のため、いつものようにボトルの飲みまわしができないからだ。しかし、酷暑期に入ってからは飲水タイムは2回設けるか、あるいは2分程度のブレークとすべきではないのか? 現場の声に耳を傾けながら、工夫して酷暑期を乗り越えていってほしい。