■徳島はブラジル人デュオの残留が「何よりの補強」

 25年シーズンのJ2で4位の徳島ヴォルティスは、J2・J3百年構想リーグで9位に終わった。WEST―Aグループで中盤まで首位を走ったものの、12節から5連敗を喫した。ゲルト・エンゲルス監督との契約を解除し、大谷武文アカデミーダイレクターがチームを引き継いだ。26-27シーズンは、直前まで高知ユナイテッドSCを率いていた吉本岳史監督がチームの先頭に立っている。

 J2・J3百年構想リーグ後の移籍市場では、GK永石拓海が所属元のアビスパ福岡へ復帰したことを受けて、藤枝MYFCからGK北村海チディを獲得した。25年のJ2では全38試合にフルタイム出場した守護神である。キックの精度を生かしたビルドアップに秀でる。

 CBには田中隼人を期限付きで獲得した。188センチの高さを誇る左利きのCBで、24年に当時J2のV・ファーレン長崎で主力を担った。26年の百年構想リーグではJ1のセレッソ大阪に在籍し、今シーズンは徳島でプレーする。

 ボランチにはMF稲見哲行が加わった。東京ヴェルディで実績を残してきた27歳である。ボランチでは38歳のキャプテンMF岩尾憲、MF鹿沼直生、MF児玉駿斗らが存在感を発揮しているが、ディフェンスでタフに仕事のできる稲見が加わったのはプラス材料だ。

 ふたりのブラジル人FWが残留しているのも、大きな“補強”と言っていいだろう。FWルーカス・バルセロスとFWトニー・アンデルソンである。

 J2・J3百年構想リーグでは、バルセロスが10ゴール、アンデルソンが5得点5アシストを記録した。縦へのスピードと突破力を兼ね備えるバルセロスは、「何もないところから得点を生み出せる」タイプだ。今シーズンのJ2でトップクラスのストライカーと言っていい。

 アンデルソンは中盤へ降りてボールをさばきながら、レンジの広いシュート力を生かして相手ゴールへ襲いかかる。バルセロスとのコンビは言うまでもなくスムーズで、ブロックを敷かれてもふたりの連携でフィニッシュまで持ち込める。

 もちろん、対戦相手はブラジル人コンビを警戒してくる。MF杉本太郎、MF宮崎純真らのアタッキングサードでの仕事ぶりも、攻撃のポイントに挙げられるだろう。

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