【26-27シーズンJ2リーグ開幕直前展望・第2回】チーム力上昇を印象づけた甲府、吉本岳史新監督で再始動の徳島は的確な補強とブラジル人アタッカー残留で攻撃力維持【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
ヴァンフォーレ甲府の渋谷洋樹監督(写真は磐田時代)  撮影/原壮史
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■百年構想リーグ4位の甲府はCFがカギに

 過日の百年構想リーグで、レベルアップを印象づけたのはヴァンフォーレ甲府だ。2024年はJ2で14位、25年は13位と中位に甘んじてきたが、百年構想リーグではEAST―Bを首位で終えた。最終順位は4位である。

 総得点21はやや物足りないが、FW内藤大和の欠場が大きかった。開幕から6戦で5ゴールを記録した彼が途中離脱しなければ、得点数をさらに伸ばすことは可能だっただろう。

 その一方で、18試合を13失点で終えた守備は及第点以上の出来だ。同じJ2のいわきFC、北海道コンサドーレ札幌、藤枝MYFC、磐田(2敗)に90分以内で敗れたのは気になるデータだが、ロースコアの攻防をしぶとく勝ち取るチーム体質が、渋谷洋樹監督のもとで磨かれていったと言える。

 オフの移籍市場では、ほぼ動かなかった。

 6月以降の新加入選手は3人で、カターレ富山からボランチのMF末木裕也、RB大宮アルディージャからベテランMF和田拓也を獲得した。ボランチのポジションではMF武井成豪、MF安田虎士朗、MF佐藤和弘らが起用されてきたが、末木は運動量が豊富で攻守のバランス感覚に優れる。下部組織育ちの29歳は、派手さはないもののチームに多くのものをもたらせる。いい補強だ。

 和田はボランチをメインにサイドバックやサイドハーフにも適応する。戦術理解度も高い。試合を締めるカードとして最適だ。

 気になるのは攻撃陣だろう。百年構想リーグで内藤に次ぐ3得点を記録したFW太田龍之介は、岡山からのレンタル期間を延長できなかった。しかも、J1昇格のライバル磐田へ期限付き移籍した。

 システムが3-1-4-2でも、3-4-2-1でも、185センチの太田に代わるストライカーが欲しい。明治大学4年で新加入のFW前澤拓城が、その期待を背負うことになる。184センチのサイズを生かしたポストプレーで攻撃の起点となりながら、ゴール前で力強さを発揮してフィニッシュへ持ち込む。

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