■百年構想リーグ4位の甲府はCFがカギに
過日の百年構想リーグで、レベルアップを印象づけたのはヴァンフォーレ甲府だ。2024年はJ2で14位、25年は13位と中位に甘んじてきたが、百年構想リーグではEAST―Bを首位で終えた。最終順位は4位である。
総得点21はやや物足りないが、FW内藤大和の欠場が大きかった。開幕から6戦で5ゴールを記録した彼が途中離脱しなければ、得点数をさらに伸ばすことは可能だっただろう。
その一方で、18試合を13失点で終えた守備は及第点以上の出来だ。同じJ2のいわきFC、北海道コンサドーレ札幌、藤枝MYFC、磐田(2敗)に90分以内で敗れたのは気になるデータだが、ロースコアの攻防をしぶとく勝ち取るチーム体質が、渋谷洋樹監督のもとで磨かれていったと言える。
オフの移籍市場では、ほぼ動かなかった。
6月以降の新加入選手は3人で、カターレ富山からボランチのMF末木裕也、RB大宮アルディージャからベテランMF和田拓也を獲得した。ボランチのポジションではMF武井成豪、MF安田虎士朗、MF佐藤和弘らが起用されてきたが、末木は運動量が豊富で攻守のバランス感覚に優れる。下部組織育ちの29歳は、派手さはないもののチームに多くのものをもたらせる。いい補強だ。
和田はボランチをメインにサイドバックやサイドハーフにも適応する。戦術理解度も高い。試合を締めるカードとして最適だ。
気になるのは攻撃陣だろう。百年構想リーグで内藤に次ぐ3得点を記録したFW太田龍之介は、岡山からのレンタル期間を延長できなかった。しかも、J1昇格のライバル磐田へ期限付き移籍した。
システムが3-1-4-2でも、3-4-2-1でも、185センチの太田に代わるストライカーが欲しい。明治大学4年で新加入のFW前澤拓城が、その期待を背負うことになる。184センチのサイズを生かしたポストプレーで攻撃の起点となりながら、ゴール前で力強さを発揮してフィニッシュへ持ち込む。








