
今回のtotoはJ1第33節の9試合と、J2第32節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■「55ポイント」同士の対決
10月に入り、シーズンは佳境に入っていく。J1は今節を終えれば、残すは5節。これからは1節ごとにターニングポイントを迎えると言ってもいい。
ギリギリのポジションにいるのが、5位のFC町田ゼルビアと6位のサンフレッチェ広島か。ともに勝点は55。首位の鹿島アントラーズとは9ポイント差、ACLE出場圏内の2位ヴィッセル神戸とは5ポイントの開きと、「何か」をつかむにあたり、ギリギリの立場にいると言っていいだろう。
その両チームが激突する。頂点を争う権利をかけた直接対決である。
置かれた状況は似ている。広島は第28節から3試合連続で引き分けと足踏みしたが、アビスパ福岡を2-1で破って勝利を取り戻した。町田も前節、ファジアーノ岡山に1-0で勝利して、3分1敗でリーグ戦4戦未勝利というトンネルを抜け出した。
さらに両チームは、ミッドウィークにACLEを戦った。あまりに同じようなチーム状況で、予想は簡単ではない。
だが、わずかに差がある。そして、その違いが勝敗に直結する可能性を否定できない。
ともに出場したACLEだが、広島は火曜日、町田は水曜日の開催だった。連戦において、1日の日程の違いは、小さなものではない。
さらに広島は、リーグ戦から少しメンバーを入れ替えながらホームで勝利。一方の町田は、マレーシアまで出向いてリーグ戦とほぼ同じメンバーで戦いながら、引き分けにとどまった。
ミッドウィークを境にして、両チームの流れに変化が生まれると考える。55ポイント同士の対決は、広島に軍配が上がるだろう。