■千葉は勝点2差で首位・水戸を追う
交代選手の投入でプレー強度を維持した千葉は、2対1のまま逃げ切ることに成功した。首位の水戸ホーリーホックが引分けたため、勝点差を「4」から「2」に縮めている。
千葉の後方からは、V・ファーレン長崎が猛追してきた。今節は藤枝MYFCを2対1で退け、高木琢也監督就任後の不敗記録を「9」とした。
過去3シーズンの長崎は、8月の成績がふるわなかった。22年は2敗、23年は1勝2分1敗で、昨年は2分3敗だった。8月の5試合を含めて24節から30節まで7試合連続で勝利から遠ざかり、それが勝点1差でJ1自動昇格を逃す原因となった。
今シーズンは8月の5試合で4勝1分の好成績を残し、勝点51で千葉に並んだ。残り10試合で5位のRB大宮アルディージャ、2位の千葉、7位のジュビロ磐田、首位の水戸、それに4位の徳島ヴォルティスとの直接対決を残す。難しいカードが多く控えているとも言えるが、いまの長崎は「自分たちの手でライバルを蹴落とせる」というメンタリティに違いない。
J2リーグは残り10試合となり、各チームの立場が徐々にはっきりしつつある。下位3チームがJ3に自動降格するJ2残留争いでは、最下位の愛媛FCが勝点「17」で、J2残留圏の17位の大分トリニータが「29」である。残り10試合で勝点「12」差は、もはや危険水位だ。愛媛は追い込まれている。
18位の富山は勝点「23」で、19位のレノファ山口FCは勝点「22」である。愛媛だけでなく富山と山口も、追い詰められつつある。下位チームにとってのラスト10試合は、一戦必勝のトーナメントの様相を呈す。