■移籍で「なくてはならない」存在に

 指導者だけではない。選手でも、実績のある選手への信頼感は高い。今シーズンも前の所属先で実績を残しながらも新天地を求めて移籍を決断し、新しい環境の下で花開いている選手は多い。

 昨年まで柏レイソルで孤軍奮闘していたマテウス・サヴィオは今シーズン、浦和に移籍。流動的な攻撃を構築するMFとして攻撃を牽引する存在となった。

 そして、マテウス・サヴィオと交換トレードのような形で浦和から柏に移った小泉佳穂も、リカルド・ロドリゲス監督の下で流動的な柏の攻撃になくてはならない存在となった。

 移籍が成功した例である。

 その他にも、夏の移籍で柏からサンフレッチェ広島に加わった木下康介なども、ターゲットマンとして加藤陸次樹やジャーメイン良とは異なったスタイルの持ち主なので、3人の間のコンビネーションが確立されれば攻撃陣のバランスが良くなりそうだ……。

 若手選手でも、U-20日本代表の一員である佐藤龍之介(18)は、今シーズン、昇格組のファジアーノ岡山に移籍して、出場機会を得てブレーク。6月には日本代表にもサプライズ招集された。

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