■「勝てていない」ここ2シーズン

 4位の浦和レッズも連勝でゴールデンウィークを締めくくるかに見えたが、5月6日のガンバ大阪戦で6試合ぶりに星を落とすと、続く前節はアルビレックス新潟と引き分けた。ホームに戻る今節、勝利を取り戻したいところだが、難しい戦いを強いられることになりそうだ。

 今節対戦するFC東京は、通算で26勝14分13敗と得意にしている相手。今回対戦するホームでは15勝6分5敗とさらに勝率を伸ばすのだが、実は潮目が変わりつつある。

 相性の良いはずのFC東京との対戦だが、ここ2シーズンは1分3敗と勝てていない。徐々に、苦手な相手に変わりつつあるのだ。

 最近の調子も、FC東京に分があることを示している。シーズン序盤は波に乗れなかったが、リーグ戦ここ6試合は3勝2分1敗。前節は今季初の連勝を記録した。

 しかもFC東京は前節、大胆に先発GKを入れ替えて、昨季王者のヴィッセル神戸に完封勝利。西川周作の負傷でGKが交替し、2戦勝利がない浦和とは対照的だ。

 良い時期もあった浦和だが、今回は流れが相手に傾いている。FC東京が勝点3を持ち帰るはずだ。

 後編では、川崎フロンターレセレッソ大阪の戦いなど、流れが対照的な他のカードを検証する。

(2)へ続く
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