■気になる最終ラインの構成は

 森保一監督の発言を受け止めれば、スターティングメンバーもこれまでのものを踏襲したうえで戦うはず。GKはこれまで守護神として先発の座を守ってきた鈴木彩艶だろうが、気になるのは最終ラインの顔ぶれである。
 というのも、ホーム中国戦以来森保ジャパンの3バックは板倉滉谷口彰悟町田浩樹で構成されていたが、谷口が負傷したことで、5試合目のインドネシア戦では板倉を中央に移したうえで右に橋岡大樹を置き、6試合目・中国戦ではその橋岡に代わって瀬古歩夢を起用。それぞれの可能性を探っていた。
 しかし今回は町田浩樹も負傷で召集できない状態となり、さらに谷口も引き続き復帰できていないため、板倉滉を軸にどのような顔ぶれになるのか注目が集まるのだ。ただし、もともと左CBで大きな期待を受けていた伊藤洋輝が長期離脱から久々に復帰しているため、左の人選においては伊藤がまずは先発と見られている。三笘薫は初日の取材対応で、左サイドで組む可能性がある伊藤について「スピードも対人(の強さ)もある」としたうえで、「(自分が)ウイングバックで出るならより攻撃に専念できる」とイメージを膨らませている。
 一方の右だが、橋岡も召集されていない中で、候補となるのは瀬古、高井幸大、関根大輝らとなる。菅原由勢を入れる可能性もゼロではないが、これまでの森保監督の起用法を考えれば中国戦ですでに試している瀬古が有力候補となる。バーレーン戦に勝利すれば、2戦目・サウジアラビア代表戦では余裕ができるため、改めて高井や関根の起用も期待したい。

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