■変則日程を「強いられる」浦和
一方、FIFAクラブ・ワールドカップに出場する浦和レッズも、大会期間の6~7月に変則日程を強いられる。影響を受けるのは、6月14、15両日に行われる第20節から7月5日の第23節までの4試合。第20節の京都サンガF.C.戦が4月16日に、第22節のセレッソ大阪戦が5月28日に前倒しされ、第21節の湘南ベルマーレ戦と第23節のアビスパ福岡戦は7月の中断期間に実施される。ちなみに、7月に中断が入っているので、万一(?)浦和がラウンド16以降を戦うことになっても、それ以上にはJリーグの日程に影響しない。
しかし、いずれにしても4月と5月にはいわゆる「連戦」が入り、そして、ワールドカップではリーベルプレート(アルゼンチン)、インテル(イタリア)、モンテレイ(メキシコ)といった強豪クラブ相手に、強度の高い試合を強いられることは間違いない(日本からの移動距離が短く、時差も小さく、気候的にも楽なワシントン州シアトルとカリフォルニア州パサデナ(ロサンゼルス郊外)なのは、幸いではあるが……)。
また、7月後半の暑さが厳しくなる時期に、他のクラブより2試合多く戦う必要が出てくる。「低迷脱出」を図る浦和にとって、やはり負担は相当に大きいだろう。
世界中で賛否両論が渦巻いている(「賛」という意見は少数派)クラブ・ワールドカップだが、浦和に限らず、参加クラブにとっては非常に負担が大きい大会となる。
ただでさえ試合過多が指摘されている中、ヨーロッパのクラブにとっては5月に長いシーズンが終了した直後に、最大7試合を戦わなければならないのだ。