■日本人最多スコアラーの2人
細谷が真価を発揮しきれていない24年のJ1リーグで、日本人最多スコアラーに輝いたのは19ゴールの山田新(川崎フロンターレ)とジャーメイン良(24年はジュビロ磐田、25年はサンフレッチェ広島)だ。
15ゴールの鈴木優磨、13ゴールの武藤嘉紀、12ゴールの宇佐美貴史、11ゴールの大迫勇也・宮代大聖らを抑えて、J全体で3位タイになった2人はこれまでA代表への召集歴がないため、Jリーグの底上げをした存在とも言える。
24年シーズンがプロ2年目だった山田は、アウェイ・アビスパ福岡戦やアウェイ・京都サンガF.C.戦でのゴールでも見られるような力強いプレーが持ち味で、強靭なフィジカルを生かしてチームに貢献した。
24歳という年齢だけにさらに伸びることが期待できる選手で、実際、代表に選ばれるには粗削りな部分やクロスへの入り方など、改善点はかなり多い。特にクロスへの入り方は鬼木達監督やチームメイトも言及している部分で、それをトレーニングで改善している真っ最中だ。
本人も日本代表入りを目標としており、24年12月の最終節を前にして改めて、「代表に入らないといけないと思う。ただ、今のままの活躍じゃまだ足りないと思うので、Jリーグで圧倒的な存在になりたい」と力強く語っていた。