■他にも7人が2ケタ得点
ジャーメイン良は1995年4月生まれの現在29歳。年齢的には“ベテラン”へと足を踏み入れる中で、24年に初めてプロ2ケタ得点を記録した。3月の川崎フロンターレ戦では1試合4得点を記録するなど、爆発力も兼ね備えている。
3年間プレーしたジュビロ磐田を離れ、今季はサンフレッチェ広島への移籍を決断。昨年、湘南ベルマーレから広島へと移籍して得点力をさらに開花させ、海外やA代表へのチャンスを掴んだ大橋祐紀のような活躍が望まれる。
24年のリーグ戦で、他にA代表選出歴がない2ケタスコアラーは11ゴールの宮代大聖(ヴィッセル神戸)と、10ゴールの木下康介(柏レイソル)、木村勇大(東京ヴェルディ)、福田翔生と鈴木章斗(いずれも湘南ベルマーレ)、谷口海斗(アルビレックス新潟)、坂本一彩(ガンバ大阪)らがいる。
この7人に、山田新とジャーメイン良を加えた9人はいずれもJ1・2ケタ得点はこれが初めて。25年の7月のE―1選手権を前に得点力を見せるストライカーが現れるかもしれず、競争はさらに激化するはずだ。
また、先述した町野修斗もブンデスリーガでここまで14試合6得点を記録。カタール大会では出場機会のなかった悔しさからの、順調な成長を見せている。
25年を飛躍の年として26年のチャンスを掴めるストライカーははたして誰か。シーズンの始動は間もなくだ。
(取材・文/中地拓也)