■堂安律が語る伊東と自身のそれぞれの武器

 ゴールラッシュを見せた2列目アタッカー陣で唯一無得点に終わった悔しさも色濃く残ったはず。堂安自体の価値が下がったわけではないが、2戦連続で途中出場し、中国戦で1得点2アシスト、バーレーン戦で1アシストと数字を残した伊東純也のインパクトに比べるとどうしても見劣りする部分があったというしかない。

「タテで勝負できる純也くんの武器がチームの武器だと言うのは分かっていますし、僕の左足の精度というのもチームの武器になっているのはわかっている。もっとチームが困ったときに、自分が必要になるかなと思います」と堂安は話したが、今後、2人の出番が逆になっていくことも考えられる。

 そもそもアジアカップまでは伊東が先発、堂安がジョーカーという位置づけが多かった。ご存じの通り、伊東が7カ月間代表を離れている間に3バックが導入され、堂安も右WBとして新境地を開拓したことで、最終予選スタートからレギュラー起用される形になっている。

 守備強度や左の三笘とのバランスを考えると右の堂安はいいチョイスだが、もっと両ウイングを高く上げて攻撃的に行きたいと考えるなら伊東をスタートから出す方がメリットが大きい。そのあたりを指揮官はどう判断していくのか…。

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