【森保ジャパンが挑む北朝鮮2連戦。長友佑都招集から見えるもの(2)】長友が加わったサイドバックの起用法とは……左サイドバックのファーストチョイスはどうなるかの画像
サッカー日本代表・長友佑都 撮影:中地拓也

 長友という左右のサイドバック(SB)をこなせる人材が加わった今回、森保一監督は彼を含めたSB陣をどのように起用するのか。そこは興味深い点の1つと言っていい。

 北朝鮮2連戦に挑むメンバーのうち、SBの本職は毎熊晟矢(C大阪)、菅原由勢(AZ)、橋岡大樹(ルートンタウン)と長友の4人。ご存じの通り、毎熊と菅原は右サイドを担う人材で、目下のファーストチョイスは毎熊だろう。アジアカップでタテ関係の堂安律(フライブルク)と見せた連携は素晴らしかったし、久保建英(レアル・ソシエダ)も絡んだ攻撃は相手にとって確実に脅威になっていたからだ。

 一方の橋岡も12月まで在籍したシントトロイデンでは右が主戦場。これまでの代表でも右SBで使われてきた。だが、1月に赴いた新天地・ルートンタウンでは3バックの左に入っており、指揮官も「彼は右も左もできる選手。今は左CBをやる機会が多いが、局面で相手を上回れる」と左SBを含めた起用を考えていることを明かしていた。

 となると、橋岡は左SB要員の1人という位置づけが有力視されるが、このポジションには第2次森保ジャパンでの第一人者・伊藤洋輝(シュツットガルト)がいる。アジアカップでは長身でありながら競り合いの弱さを露呈するなど、課題も数多く見られた彼だが、所属のシュツットガルトではコンスタントにピッチに立っている。

 ただ、ポジションに関しては左SBのみならず、左CB、3バックの左など複数のタスクを課されており、やはり本職とは言い切れない。攻撃の推進力という部分でも少し見劣りする部分があるだけに、森保監督がこれまで通り、伊藤をメインに据えるかどうかは未知数な部分もある。

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