■磐田はセットプレーの守備に不安が
10月7、8日に行なわれるJ2リーグ38節で、2位のジュビロ磐田は3位の清水エスパルスと対戦する。磐田の勝点は「65」、清水は「64」で、アウェイの磐田は引分けでも2位をキープできる。しかし、4位の東京ヴェルディが勝点3差の「62」と迫っている。
さらに言えば、その東京Vと40節で対戦する。J1自動昇格圏の2位以内を確保するために、磐田は勝点3を目ざして戦う。
V・ファーレン長崎を1対0で退けた前節は、左SB松原后がメンバー外だった。チーム3位タイの6得点、同2位タイの5アシストを記録している彼が復帰すれば、左サイドからの攻撃は迫力を増す。一方で、長崎戦で左SBを任されたDF小川大貴は、堅実なパフォーマンスで勝利に貢献した。
磐田にとってはアウェイの戦いで、清水が攻撃的な姿勢を強く出してくることを考えると、小川を起用して守備の安定を優先するのは選択肢のひとつだ。豊富な経験を持つ背番号5は攻撃力も備えており、その起用によって極端に守備的になるようなことはない。
対磐田のスカウティングとして、対戦相手はサイド攻撃を警戒してくる。ただ、前節の長崎戦ではDFラインからの縦パスを効果的に使った。34分の決勝点も、右SB鈴木雄斗の縦パスとトップ下の山田大記の動き出しがつながったものだった。サイドからの崩しに縦パスを織り交ぜれば、清水の守備陣を揺さぶることができるはずだ。
磐田が気をつけるべきは、セットプレーの守備だろう。9月以降の試合では、33節のブラウブリッツ秋田戦、34節の大宮アルディージャ戦、36節のファジアーノ岡山戦で、CKやFKから失点をしている。そうした試合をスカウティングすれば、清水はセットプレーを有効活用してくるだろう。不要な反則などでセットプレーを与えないのは大前提で、セットプレーの対応もいま一度確認しておく必要がある。
磐田、清水ともに負けられない一戦は、10月7日14時にキックオフされる。