■ACL勝利の甲府が首位・町田に挑む!
清水対磐田戦以外にも、38節は上位対決が組まれている。
勝点62で4位の東京Vは、勝点54で9位の大分トリニータと対戦する。大分がこの試合に負けると、39節以降の4試合に全勝しても最大勝点は「66」だ。
2位の磐田は現時点で勝点「65」、3位の清水は勝点「64」なので、両社の直接対決でどちらかが勝利すると、勝点は「67」以上になる。その時点で、大分の2位以内の可能性は消滅する。東京Vのホームで行なわれる一戦だが、大分は勝点3奪取がマストだ。
勝点3がほしいのは東京Vも同じだ。今節は大分、次節は勝点差2で5位のジェフユナイテッド千葉、その次は磐田と、上位との直接対決が続く。この3連戦でどこまで勝点を積み上げられるかによって、J1自動昇格圏の2位以内を確保できるか、j1昇格プレーオフに望みをつなぐことになるのかがはっきりしてくる。両チームの対戦は、10月7日15時キックオフだ。
勝点「56」で6位のヴァンフォーレ甲府は、勝点「71」で首位のFC町田ゼルビアとのアウェイゲームに挑む。10月4日のACLから中3日での一戦となるが、そのACLでは国立競技場でタイ王者のブリーラム・ユナイテッドを1対0で下した。決勝ヘッドを突き刺したMF長谷川元希、MF宮崎純真、FWクリスティアーノらは後半途中からの出場で、篠田善之監督は町田戦へ向けて選手を使い分けている。何よりもACLでの初勝利が、チームに大きな勢いをもたらすはずだ。
対する町田は前節のいわきFC戦で喫した敗戦を、精神的に引きずらないことが大事だろう。J2リーグは10月7、8日開催の今節を終えると一週間のブレイクに入るが、町田は14日に未消化分の秋田戦が組まれている。同時期にはUー22日本代表がアメリカへ遠征することになっており、町田からはMF平河悠、FW藤尾翔太が招集された。また、FWミッチェル・デュークがオーストラリア代表にリストアップされている。
代表活動で彼ら3人を欠いた9月の栃木SC戦は、0対1の苦杯をなめた。ホームでは3勝10分5敗で粘り強い戦いをする秋田との一戦も、難しいものになるだろう。そのまえにまずは今節の甲府戦で、しっかりと勝点3をつかみたいところだ。町田対甲府戦は10月8日14時開始だ。