ジェフ千葉と対照的だったブリオベッカ浦安の「論理と戦術」【千葉県で繰り広げられた、魅力的な2つのゲーム】(3)の画像
先週末の千葉県で、魅力的なサッカーが展開された(写真はイメージです) 撮影:中地拓也

 先週末、千葉県で2つの魅力的なゲームが繰り広げられた。持ち味は異なり、国内トップリーグでもない。だが、その両方ともが、ベテランのサッカージャーナリスト・後藤健生をうならせた。

■千葉の復活

 J2リーグではFC町田ゼルビアが、守備力を背景にした手堅いサッカーを武器に首位を独走している。その町田を追うのは清水エスパルスジュビロ磐田、それに東京ヴェルディだ。

 清水も東京Vも「オリジナル10」の一員であり、磐田もJリーグ開幕直後に加盟して、かつてはJリーグを代表する強豪だった過去がある。どうやら、今シーズンのJ1昇格レースは、町田以外は伝統のあるクラブが主役のようだ。もう一つの名門、ジェフユナイテッド千葉がそこに加わってもおかしくはない。

 いや、清水や磐田、東京Vが足踏みしている現状を見ると、千葉がさらに順位を上げて自動昇格の2位も見えてくるのかもしれない。J2では、手堅さで結果だけを追求する“保守的な”サッカーの町田がいずれ優勝を決めるのだろうが、それとは対極的な、アグレッシブな千葉のサッカーには大きな魅力を感じる。

 いずれにしても、久しぶりにフクアリを訪れた僕は、千葉のサッカーにただただビックリさせられたのである。

  1. 1
  2. 2
  3. 3