■大混戦のJFL

 僕が、千葉の試合を見て驚いた理由はもう一つある。

 先ほど、試合前に時間があったので、早めの夕食をとったという話を書いたが、なぜ僕は蘇我駅に早めに到着したのかというと、この日の午後、隣の市原市のゼットエーオリプリスタジアム(市原臨海競技場)で、もう一つ別の試合を見ていたからだった。ジェフユナイテッドのかつてのホーム・スタジアムである。

 日本フットボールリーグ(JFL)の第22節、ブリオベッカ浦安対クリアソン新宿の試合だった。

 今シーズンのJFLは史上例を見ないような大混戦となっている。

 9月24日の第22節終了時点で、「アマチュアの雄」HondaFCが2位ソニー仙台FCに勝点で10ポイントの差をつけて首位を独走しているが、2位のソニーと12位の鈴鹿ポイントゲッターズまでの差がわずかに6ポイントなのである。順位は、毎週のようにコロコロと変わる。

 そんな中で、クリアソン新宿は21節終了時点で3位に付けており、一方、今シーズンJFLに再昇格したばかりの浦安は、開幕直後こそ結果が出ずに低迷したものの、前々節まで10戦負けなしで(前節は試合なし)11位まで順位を上げてきていた。なにしろ、大混戦リーグなのでさらに上も狙えるし、逆に再び残留争いに巻き込まれるかもしれないのだ。

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