10月8日、サッカー日本代表が10月シリーズの活動を千葉県内で開始した。13日のカナダ戦(新潟)、17日のチュニジア戦(神戸)で勝利を狙うべく、冷たい雨が芝生を濡らす中でトレーニングに励んだ。
この日、ピッチに姿を見せた選手は5人。DF毎熊晟矢(セレッソ大阪)、MF伊藤敦樹(浦和レッズ)、MF田中碧(デュッセルドルフ)のフィールドプレイヤー3人にGK前川黛也(ヴィッセル神戸)、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)を加えたメンバーだ。そのほか、南野拓実や谷口彰悟、板倉滉に浅野拓磨らも合流したが、この日は室内での調整となった。
森保一監督も雨に打たれながら選手の様子をチェック。欧州遠征に続く連勝と、いよいよ始まるW杯予選に向けて、眼光を鋭くする場面もあった。
そんな指揮官が、練習後の選手を取材する報道陣の前に足を運ぶ場面があった。いわゆる“囲み取材”を行うためのエリアだったため森保監督の声も聞けるのかと思われたが、「取材じゃないです。お見舞いに来ました」と、まさかの理由を明かした。
実はこの日、弊媒体でも記事を書いている記者の元川悦子氏が松葉杖をついて取材に訪れていたのだ。森保監督は、元川氏を見舞うためにわざわざ自身の帰路とは反対側のエリアを訪れたのである。