「日本の学校システムに囚われていてはダメ」サッカー指導者・風間八宏氏インタビュー#3「将来の三笘薫をつくるサッカー改革」の画像
風間八宏氏 写真/本人提供

 プレミアリーグ開幕から2試合目にして、今季初となる4人抜きの華麗なスーパーゴールを決めた三笘薫。相手陣地を切り裂き、世界を沸かせ続ける彼の代名詞“ドリブル”の秘密は、川崎フロンターレ時代の独自練習法にあったという。

 7万5000部のベストセラーとなっている初の著書『VISION 夢を叶える逆算思考』にも、その練習法は克明に書かれている。

 そんな彼の原点に迫るべく、川崎フロンターレで監督を務めた風間八宏氏にインタビューを敢行。現在は、セレッソ大阪にて育成年代の指導にあたる名指導者は、当時を振り返り何を語るのか――。

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――当時の三笘選手についても教えてください。三笘選手は著書『VISION 夢を叶える逆算思考』で「球際の強さ」や「強者のメンタリティ」を学び、現在の飛躍につながったと明かしていますが、練習姿から何か光るものは感じていましたか。

 三笘選手に関しては、彼が相手をするっと抜き去る“柔らかさ”に目がいきましたね。筋肉などのフィジカル面はもちろん、彼のステップの大きさ、そして速さが目立っていました。いずれはプロにも上がれる素質はあるなと。

――そんな高校時代の三笘選手はプロからの打診を固辞し、筑波大学への進学を選びました。

 彼は、自分から筑波大学に行きたいとフロントに伝えたんです。フロントからその話を聞いた時、好感を抱きましたね。はっきりと自分の意見を持っているので、プロ向きの性格というか、心配はないなと。そういった選手は、サッカーもうまくなりますしね。

風間八宏氏

 

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