■サッカーはキラー・コンテンツ

 ワールドカップ中継は高視聴率が期待できる、いわゆる「キラー・コンテンツ」である。

 日本における歴代視聴率ランキングでは1963年12月31日の「第14回NHK紅白歌合戦」の81.4%がトップで、2位が1964年10月23日の「東京オリンピック・女子バレーボール 日本対ソ連」の66.8%(スポーツ番組のトップ)。そして、2002年日韓ワールドカップの「日本対ロシア」が66.1%で3位。1998年ワールドカップ・フランス大会の「日本対クロアチア」が60.9%で7位に入っている。

 歴代視聴率の上位はテレビがメディアの主役となり、カラーテレビが普及しつつあった1960年代の番組がほとんどを占めている。多くの人たちが、お茶の間で一つの画面を眺めていた時代である。

 最近はメディアも多様化し、人々の価値観も多様化し、かつてのような高視聴率番組は期待できない時代になった。そんな中で、1990年以降だけに限れば、サッカーのワールドカップ中継が軒並み上位を占めているのである。

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