■苦しむ仙台が2位大分を相手に先制
本領を発揮できずにいるJ1昇格候補が、4試合ぶりの勝利をつかんだ。
J2リーグ第12節が4月29日、30日に行なわれ、14位のベガルタ仙台は2位の大分トリニータをホームに迎えた。伊藤彰監督率いる仙台は、9節から3試合連続で勝利をつかめていない。下平隆宏監督が指揮する大分も、FC町田ゼルビアと水戸ホーリーホックに連敗している。どちらのチームにとっても負けられない一戦は、15分に動いた。ホームの仙台が動かした。
MF鎌田大夢の左CKは相手DFにクリアされるが、セカンドボールを拾ったDF小出悠太からのパスを、MF相良竜之介がまだゴールまで距離があるなか、右足ボレーで豪快に蹴り込んだのだ。
5試合ぶりの出場となった前節の藤枝MYFC戦で、相良はFW中山仁斗のゴールをアシストしている。そして、先発に復帰した今節は初ゴールをマークした。攻撃の中心となるMF中島元彦がメンバー外だったなかで、サガン鳥栖から期限付き移籍中の20歳が伊藤監督の期待に応えた。
34分に大分が退場者を出し、仙台は数的優位に立つ。前半を1対0で終えると、伊藤監督は58分、68分と交代のカードを切っていく。68分には相良がタンカで運び出され、背番号10が出場する。梁勇基だ。仙台で在籍18年目を迎えた41歳が、今シーズン初めてピッチに立った。