■南米での苦い思い出
日本代表チームにとっては、南米勢やヨーロッパ勢にとって戦いやすい環境での大会となったことで条件は難しくなった。少なくとも、時差調整に必要な時間が大幅に長くなるのは間違いない。
たとえば、2001年のワールドユース選手権アルゼンチン大会にも日本は出場したが、オーストラリア、アンゴラに連敗して2試合終了時点で早々とグループリーグ敗退が決まってしまった(その後、グループリーグ最終戦では後にチェルシーで活躍するペトル・チェフがGKを務めるチェコに3対0で完勝した)。やはり長距離移動は大きな負担になっていたのだろう。
当時の日本にとって、1999年のコパ・アメリカに招待されたことはあったが、まだまだ南米大陸は未知の大陸と言ってよかった。だが、その後、日本はブラジルでのコンフェデレーションズカップとワールドカップに出場。また、2019年のコパ・アメリカにも招待されて出場している。
移動や時差調整等の難しさはもちろん大きいだろうが、こうした過去に積み重ねてきた経験を生かして、選手たちが力を発揮できるように調整を成功させてもらいたいものである。