■鳥栖戦では内容が各段に向上

 2試合目は1月31日の名古屋グランパス戦で、45分×3本で行われた。メンバーの詳細は書けないものの、3本通して主力や控えといった分け方ではなく、いろいろな組み合わせを試すこととなった。そして新戦術については、1戦目よりもさらに一歩進んだことをピッチの上で試すこととなった。

 選手からも、そのトライについて多くの感想が出たが、いずれもポジティブなもの。一方で、4得点のうち半分がセットプレーを起点としたもので、流れの中で意図して効果的に崩せた場面はそれほど多くはなかった。

 3試合目は観客700人以上が駆け付けたサガン鳥栖戦で、45分×4本で行われた。そしてこのトレーニングマッチは、名古屋戦から大きく進化を見せるものとなった。新戦術の浸透度は各段に向上し、流れの中から意図した崩しがいくつも生まれ、そして、11得点と結果も出した。

 特に、1・2本目で7得点を奪うことができたのはポジティブな要素で、その3点目の登里享平のゴールは今季のチームの狙いをすべて凝縮したと言ってもいい内容の得点だった。最終ラインからボールをつなぎ、逆サイドに振ってから複数の選手が絡んで崩し、そして、最後はSBの位置から上がった登里が意図してゴール前に入ってフィニッシュに至ったものである。

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