川崎フロンターレが沖縄キャンプで行った3つの練習試合で浸透させた「新戦術の現在地」! 優勝奪還へ向け、メンバー選考も徐々に本格化の画像
サガン鳥栖との練習試合でゴールを決めて喜ぶ川崎フロンターレ・登里享平。このゴールはチームの狙いを凝縮するような得点だった 撮影:中地拓也

 2月4日の夜、川崎フロンターレの選手とスタッフは那覇空港発、羽田空港行きのフライトに乗り込んだ。2次にわたる沖縄キャンプの全日程を消化したからで、2日間のオフを挟んで7日から麻生グラウンドで練習を再開させる。

 チームは沖縄の地で3つの練習試合を実施。1試合目は対戦相手も結果も含めて非公開で行われたが、これも含めて無敗で終わらせることができた。多くの選手が、「トレーニングマッチと言えど、勝ちにこだわりたい」と話していたことを考えれば、その目標は達成することができたといえる。

 そしてもう一つ、今季から導入されるであろう新戦術の浸透もこの対外試合を通して図られることとなった。この内容に関しては、詳細を書けない部分も多々あるが、公開できる範囲で現在地を紹介したい。

 まず1試合目は1月27日。この試合は選手の言葉から推測することしかできないため、ややぼやっとした言い回しにはなるが、テーマは対戦相手がいる中で新戦術を実践することにあった。鬼木達監督は、キャンプ中、報道陣の取材に加え、選手への指示の中でも、「エラーが出るのは仕方がない」と言った趣旨の発言をしており、トライする重要性を説いていた。そしてこの試合では、エラーが出ながら得点も失点もある結果となった。

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