■ドイツ戦の前半はもっとも経験が問われる
最終ラインは右から酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、長友佑都の4人だろうか。
所属するシャルケが下位に低迷していることなどから、CB吉田の先発起用に懐疑的な声もある。左SBは長友ではなく中山雄太か伊藤洋輝を推す声もある。今回の26人の選考に大きな影響を及ぼした9月のアメリカ戦でも、左SBの先発は中山だった。ただ、ドイツとのグループステージ初戦については、ここで紹介した4人の並びがいいだろう。
国際大会の初戦には、独特な緊張感が伴うものだ。それがW杯ならなおさらである。グループステージ初戦の前半は、もっとも経験が問われると言ってもいい。
ドイツ相手に序盤に失点を食らうようなことがあったら、試合の流れそのものを持っていかれ、前半だけで複数得点を喫してしまうかもしれない。2戦目以降への流れを作るためにも、ドイツ戦の前半は経験重視で臨む。その後は試合展開を読みながら、左SBに伊藤や中山を起用してもいい。
ダブルボランチは遠藤航と守田英正だ。ここは多くの説明を必要としないだろう。1対1のバトルに激しく、攻撃に関わることができ、相手を見て臨機応変にプレーできる。このふたりは外せない。